内臓に脂肪が溜まってポッコリとした自分のお腹を見て、健康に不安を感じている人は多いと思います。
しかし、世間の食生活は、どうしてもエネルギー過剰摂取になりやすいものばかりで、さらに、いろいろなものが便利になって運動不足になりがちな毎日です。
だからと言って、休日などに積極的に運動するわけでもなく、ソファに寝そべってスナック菓子を食べながら1日中テレビを見ているという人は少なくないように思われます。
このような生活が続くと、内臓まわりに脂肪が蓄積されて「内臓脂肪型肥満」というタイプの肥満体型になってしまいます。
この内臓脂肪型肥満に対して、皮膚の下の隙間に脂肪がつくタイプを「皮下脂肪型肥満」と呼ばれていますが、蓄積された脂肪によって重大な病気にかかってしまう恐れがあるのは内臓脂肪型肥満のほうです。
そして、こうした肥満体型は、さまざまな生活習慣病になるリスクの高い「メタボ」と呼ばれる「メタボリックシンドローム」と診断されるようになります。
メタボリックシンドロームとは、中性脂肪、血圧、血糖値を測定して、そのうち2項目で基準値を超えた場合を指し、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、糖尿病などの命にかかわる重病になりやすいと言われています。
中でも、糖尿病を患う人はとても多くなっています。
2013年の厚生労働省による国民健康・栄養調査、患者調査によると、全国で約950万人が糖尿病が強く疑われ、その中で、医療機関に通院している人は約316万人もいるとのことです。
これだけ多くの人がとても危険状態であるわけですが、なんとか健康な体に改善できるように、早急にダイエットを始めなければなりません。
しかし、巷には、ありとあらゆるダイエット法が蔓延している状況です。
全てが正しいダイエットというわけでなく、ウソやまやかしなど胡散臭いものがたくさん存在しています。
もし、ウソで間違った手法のダイエットに騙されて実践してしまったら、痩せられないどころか、とんでもないしっぺ返しを食い、取り返しのつかないことにもなりかねません。
「○○を食べるだけで簡単に○kgも痩せる・・・」「体脂肪をあっという間に燃焼するサプリメント・・・」になどという魔法のようなダイエットは絶対に存在しないので、しっかりと頭に叩き込んでおいて下さい。
まずは、自分自身でダイエットの基本を勉強して、ある程度の知識を身に付けてから、どんなダイエット法を実践するかを考えてみましょう。
しかし、ダイエットの基本は、そんなに難しいものではありません。
今まで、食べ過ぎの食生活が原因で太ってしまった人は適正な食事量に戻して、それをしっかりとコントロールしなければなりませんが、積極的に運動して消費エネルギーを増やすことが必要です。
そのためには、まず最初に筋力トレーニングで筋肉量をアップして、基礎代謝量を高めて痩せやすい体を作ることが有効です。
痩せやすい体に変われば、その後のダイエットもスムーズに行えるようになります。
そして、体脂肪を燃焼する効果のあるウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を加えればいいわけですが、早く痩せたいからと言って、無理した運動は禁物です。
肥満体型を改善する運動は、長続きしなければ意味がありません。